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~Nouveau Monde~ HEC Paris 留学記
世界はヨーロッパへ!フランスでMBAを志すトランタンのブログ。
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Chen

Author:Chen
米系IT企業で7年間勤務後、はて?と立ち止まる。
2007年9月、新しいドアを開くためフランスに旅立ちます。目指すは、名門HECでのMBA取得。
目標:勝ち猫になります!!!

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パリの美容院
日本に帰る前に、どうしても試したかったことの一つ、フランスの美容院に初めて行ってみることにした。今まで、コミュニケーションに自信がなかったのと、フランス人美容師にひどい髪型にされてしまった日本人の色んな噂をきいて、怖くて一度も入ったことがなかった。

でも、マーケッターとしては、色んな国のConsumer Behaviorを知らずにはいられない。最後くらいチャレンジしようと思い立って。最悪の場合は、日本に帰った後に直してもらえば良いや、と気楽に考えレバノン人の友達に教えてもらった、St. Germainにある、ちょっと感じの良い美容室、Coiff1rst Parisに予約をしてみた。日本にも、代官山などにお店を出しているようで、ウェブで見る限りはお洒落でしっかりしてそうなお店だというのも、選んだ決め手。

値段は、シャンプー&カットコースで、一番若手のスタイリスト担当で45ユーロ、一番上のランクのスタイリスト指名だと90ユーロになる。その辺のバス通りにあるような普通の美容院だと35ユーロくらいで看板が出ているのを考えると結構高い。まあ、パリにある、日本人経営の美容院(日本と同じやり方で仕上げてくれる)が平均45ユーロくらいであることを考えると、それと同じかそれ以上の値段だから、フランスの中でもLuxuryな美容室に相当するはずだ。で、その分リスクは低いはず、と勝手に推測。

Chenはお財布の都合もあり、一番若手スタイリストで予約をしてもらった。Dauphineさんというスタイリストだ。

いやー、また、カルチャーショック受けましたよ(笑)。案の定。

お店は、ウェブのイメージ通りのとってもゴージャスな感じ。店内も広々としていて、奥のほうにはVIPルームもある感じだ。液晶テレビが壁にかかっていて、最新のスタイルが格好良くビデオで流れている。店内の客層もちょっとリッチな感じだ。

「こちらでちょっとお待ちください」と鏡の前に座らされて、あたりをきょろきょろ。
隣に座ったマダムもちょっと素敵な感じ・・・、と思いきや、雑誌の中に面白い記事を見つけたのか、いきなりページをびりびり破って自分のバッグにしまいこんでいる。へえ~、こんなことするんだあ。

きょろきょろ・・・・きょろきょろ・・・・・・・・・・・し続けること30分。

あの~、いつまで待てば良いんでしょうか?

ついに堪りかねて聞くと、ハッとした顔でものすごい勢いで言い訳が返ってきた。
Dauphineさん、「私が担当することになっているんだけど、今こちらの(別の)お客さんのカットを始めたので終わるまで待ってもらえるかしら・・・・」

でも、私この後約束あるし、困るんですけど。だいたい、前もって予約してあったのに、おまけに時間通りに来たのになんで他のお客さんのカットを今始めてるんですか???

店を出なければいけない時間を伝えると、"C'est pas de problem!!"(no problem)、とようやくアシスタントの子を呼んで、私のシャンプーをするように伝える。やっと、動き始めた。忘れられていた?でも、そんなにお店混んでいないんですけど~。

フランスのシャンプー台は、日本と違って椅子が倒れない。背もたれの首のところにくぼみがついていて、そこに首をすっぽりはめて上を向くと、頭の下にシンクが来る形になっている。

しかし、この日のシャンプーは、拷問以外の何者でもなかった・・・。

まず、お湯は耳の上からジャージャーかけられる。シャンプーの泡立ても、わざわざ耳の上でやってくれる。(フランスではシャンプーしながら耳を洗うんだろうか???)とにかく、ものすごく気持ち悪い。洗い方も、洗う、というよりは、泡立てマッサージ。指を髪の毛の中でふわふわ動かしているだけで全然洗った感じがしない。洗い流しも、もちろん、耳の中のシャンプーを取るため(?)耳にジャージャーお湯をかけてくれる。当然、耳の中はびしょびしょなのだが、拭いてもくれないし、こっちから言わないと綿棒もティッシュも出してくれない。

途中、止めてくれー!と叫びそうだったが、やっぱり日本人らしく、ひたすら耐えること5~6分。(というより、どうやってこちらの不快感を伝えていいか分からなかった・・・)

ようやく拷問が終了して、カット席に移動。(ホッ) 
お飲み物は?と聞かれたので、コーヒーを頼むと、素敵なカップに入れて出してくれた。こういうのはちゃんとしているのね。うん、うまい。

さて、カットが始まる。前に切ったのはxヶ月前だから、何センチくらい切って、こんなスタイルに、と伝えると、「任しといて!」みたいな自信満々の返事。

ショートで段が入るようなスタイルのとき、日本では、切らない部分はピンで留めて分けて、切る部分は櫛をあてて角度を見ながら、丁寧に切っていくのだが、Dauphineさん、そんな凝ったことはしない。いきなり、ワサッと髪の毛を掴むと、ジョキジョキジョキ・・・、右、左、後ろ、思うままに掴んでは切って、そんな感じで進めていく。。。大丈夫なんだろうか、と不安で一杯になる頃には、もう終了。仕事は結構速い。

その次、ブローではロールブラシをあてて、髪の毛にボリュームを出そうとしてくれているようなのだが、そもそも、Chenの直毛ではふんわりしたボリュームにはならないし、そういうスタイルは期待していない。それでも何とか髪の毛に丸みを出そうとロールブラシと格闘している。やっぱり、直毛に慣れていないみたいだ。そのうち、誰かから呼ばれて、Dauphineさん、何とブラシをChenの髪の毛に絡み付けたまま、どこかに行ってしまった(オーイ)。柄のついた大きなロールブラシ、頭にぶら~んとぶら下がっていると結構重い。。。そのまま待たされること数分。髪の毛が引っ張られて痛くなってきたころ、ようやく戻ってきてくれた^^;。

最後はスプレーで、ボリュームを更に出して終了。

どう?と鏡を見せられて、う~ん・・・ストレートヘアだから、そんなに逆立てなくても良いんだけど。。。ぼさぼさに見える・・・。気になってボリューム出しすぎの部分を触ろうとすると、「non,non!」、こういう風に丸みが出ているのが良いんだから、つぶさないで、と止められる。そういうもんかなあ。でも、フランスのスタイルではこうなのかもなあ、ととりあえずそのまま帰ることに。

帰り際に、あのマダムに見習って、「この雑誌、持って帰って良い?」と聞いてみると、「もちろん!」と返事。フランスの美容室では、雑誌はお持ち帰りOKらしい。

帰る道々、ショーウィンドウに移る自分の髪型、やっぱり、ちょっと変・・・。やっぱり失敗だったか。Wrong choice だったかもな、45ユーロも払ったのに、と若干ブルーな帰り道。

しかし、家に帰って、即効スプレーを全部洗い直し、自分でブローしなおすと、驚くことに、意外にもカットが綺麗に仕上がっていたことに気づく。結構いけるじゃない。あんなに適当に思いつくまま切っているように見えたのに。

ふと、Chen以外全員フランス人というグループで、アサイメントをこなしたときの事を思い出した。最初にきっちり話し合って、最終プレゼンテーションをイメージして、そこから逆算し、順序だてて役割分担して・・・、というプロセスを予想していたChenには衝撃的だった。

フランス人メンバー達、最初のミーティングで、アサイメントの中でそれぞれが主張したいことを羅列していく。で、それぞれがその主張ポイントを掘り下げたものを持ち寄って、最後に一体化してプレゼンとしてまとめよう、というやり方だったのだ。そんな皆が好き勝手に持ち寄って、まとまりのあるプレゼンになるんだろうか?それぞれ主張が強すぎて焦点がボケるんじゃないだろうか、と疑問だらけだった。だって、このやり方だと、出来上がってみるまで分からない。本当にまともなプレゼンが出来るのか本当にハラハラさせられたものだが、最後には開けてビックリ、意外にもちゃんとバランスの取れたしっかりしたプレゼンになっていた。

フランス人の、計算していないように見えて『最後にはつじつまが合う』方式、美容院でも発揮されているとは・・・!!!

また、衝撃受けました^^;
この記事に対するコメント
Re: タイトルなし
はい。最後のパリ自由人ライフ、満喫いたしました。
ようやく、現実に戻ってきました。
フランス、好きですよー。意外にもMBAが終わった後にそう思うようになりました^^
【2009/03/03 16:15】 URL | Chen #- [ 編集]


楽しんでますなー。

なんでもチャレンジするのは良いことです。

フランス、少しは好きになれましたか?
【2009/02/25 19:59】 URL | Amo #- [ 編集]


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