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~Nouveau Monde~ HEC Paris 留学記
世界はヨーロッパへ!フランスでMBAを志すトランタンのブログ。
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Chen

Author:Chen
米系IT企業で7年間勤務後、はて?と立ち止まる。
2007年9月、新しいドアを開くためフランスに旅立ちます。目指すは、名門HECでのMBA取得。
目標:勝ち猫になります!!!

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HEC就職事情
Chen達、2007年September Intakeにとっては、MBA留学のタイミングについて、ツイていなかったなあ、と思うことしばしば。

思えば、2007年はユーロが急に強くなってしまい、授業料&生活費含め、一番予算的に苦しまなければならなかった。日本人だけではなく、ドルの対ユーロレートの急落でアメリカ人留学生達の泣き言があちこちで聞こえた。私費学生にとっては、本当にきつい時期だった。

そして、卒業するこのタイミングには、世の中は大不況に・・・。例年HECの就職率は悪くはないはずなのだが、今年は周りを見渡すと、プログラム終了後1ヶ月経って、まだ就職活動中の人が結構いる。。。

おまけに急ピッチで円高・ユーロ安が進んでいる。1ユーロ=170円を払っていた我々はなんだったのか・・・。

さて、就職についてであるが、HECの場合、フランス人を除く外国人学生の就職のオプションとしては

①自国に帰る
②フランスに残って働く
③他のヨーロッパ諸国で働く(ロンドン、アムステルダム、ブリュッセルなど)

という3つが典型的なパターンである。①は、これまで比較的簡単に決まるといわれていたのだが、今年はこれも厳しいらしい。インド人学生の話だとインドでもIT系の仕事が激減しており、比較的高収入が見込めたポジションでの就職が難しくなっているようだ。日本人の場合(2007インテーク)はほぼ全員①のパターンだが、基本は皆昨年秋口までに就職先を決めてしまった人たちばかりだ。早めに決められたのも良かったのだろう。

一番悩ましいのが②のパターン。「フランスで働くこと」を描いてHECへの留学を選択した人たちは、今一番苦しい選択を迫られている。仕事がそもそも激減していることに加え、フランス的な就職慣習が、彼ら・彼女らを悩ます。まず、驚くことに殆どのフランスの企業はMBAを特別扱いしてくれない。特に職歴3~4年程度の人の場合は、学部卒の学生と同じく、Stageと呼ばれる6ヶ月から1年のインターンシップから始めることを薦められ、もしうまくFitするようならフルタイムのオファーを出しましょう、という流れになる。このインターン制度が曲者で、どの企業も大体月給1000ユーロほど、かつ最終的にオファーを約束するものでもなく、企業にとっては好都合な優秀な短期労働者になるわけだ。それでも、フランスに残って仕事をしたいMBA生達にとって、フルタイムでの直接就職する可能性がほぼ皆無の中、わずかな希望にかけてこの薄給でも働こうとする人は少なくない。(周りを見る限り、言葉の問題が多少あってもインターンで採用されることはそれほど難しくないようだ。)。正直、このシステムは、日本の「派遣切り」にも近くて、MBAで勉強した仲間たちがそのオプションをあえて選ぶことには疑問が残る。こういう状況を見るとフランス人労働者がしょっちゅうストライキを起こすのも、分からないでもない。

③のパターンは、昨年までは割りと多くあったケースのようだが、今年は随分減った。パターンとしてはグローバル企業のヨーロッパHQでの就職というパターンが多いようだ。語学にハンデがある場合(ヨーロッパの言語という意味。)は、FinanceやIT関連の職種が殆どになるようだが、給料の低いフランスで働くよりは、あえて、スイスやイギリス、ベルギーといった国で働いたほうが全体としての満足度も高い場合が多いようだ。

・・・ちょっと暗い話になってしまったが、全体としてのMBAの就職率は他に比べれば決して悪くはないと思う。ゴーンさんの話ではないが、企業が全く採用を止めてしまった訳ではなくて、バジェットが限られる中、企業の人材を見る目が一段と厳しくなっているのだと思う。こういう状況下、MBAはその狭き門により確実にたどり着ける一つのパスであり、一般的には企業側のMBAへの期待値もより高くなっているのではと思う。だから、企業のニーズと自分の希望がマッチした人は、割とちゃんとオファーを受けているのではないだろうか。

経済の先行きがなかなか読めないながらも、MBAを目指すタイミングとしては、実は今がちょうど良いのでは、と思うので、受験生の方々は是非是非頑張っていただきたいものです。



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