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プロフィール |
Author:Chen
米系IT企業で7年間勤務後、はて?と立ち止まる。 2007年9月、新しいドアを開くためフランスに旅立ちます。目指すは、名門HECでのMBA取得。 目標:勝ち猫になります!!!
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フレキシブルなこと |
フランスに来て、色々なカルチャーショックを受けたが、そのうちの一つが、その「フレキシブル」なこと、だ。
「フレキシブル」、というのは、色んなことが、コロコロ変わる、ということである。
それも、予告なしに変わる。
例えば、電車。通学にRERというフランスの国鉄を使っているが、これが驚くほどフレキシブル(!)だ。この電車、一応時刻表はあるものの、朝、特に雨が降っている日はよく遅れる。電車の遅れは日本でもあるし、しょうがないのだが、ここでは遅れたことが「しらっと」正当化される。例えば朝7:06と時刻表に載っているのに、電光掲示板を見るといつの間にか出発時間が7:09と変わってたりする。そして「7:09になったのに来ないな~」と思って掲示板を見ると今度はいつの間にか7:12に変わっていたりする。で、その後電車が到着すると、いかにも「時刻どおりに運行中です」ふうに、しらっと、出発する。アナウンスは一切なし。・・・時刻表を勝手に変えるなんて!!
今朝なんて、予告なしに、電車が一本キャンセルされた。いつも乗っている時間の電車がちっとも来ず、だんだんホームに人が溢れかえり始めた頃アナウンスが流れ(多分そのことの説明)、その一本後の電車にようやく乗り込むが、学校は当然遅刻。こういうことは既に何回かあった。本当に油断がならない。
驚くのは、フランス人はそれについて、あんまり驚いたり怒ったりしている風でないことだ。そもそも、予定を変えること、それも、「勝手に」変えること、が 「当たり前のこと」 として受け止められていて、変える側も、「悪いこと」 と思っている節が全くない感じがする。これはやっぱり 『フランス流』 なのだ、というのが最近のChenの結論。
当然、フランスの学校であるHECでもその傾向は多々見られる。
まず、授業のスケジュールが、予告なしに変更される。月曜朝8時からの授業が別の日に変更になることが、イントラネットに「しらっと」金曜の夕方にアップデートされていることなどよくある。当然気がつかずに学校に来てしまう人もいる。HEC2年目ともなるとその辺もしっかり抑えているのだが、まだ慣れていない1年生や交換留学生などは、「変更があれば誰か学校から連絡があるだろう」、などと期待していると見事に裏切られる。
ITシステムも予告なしにメンテナンスに入ったりする。突然、インターネットがつながらなくなり大騒ぎになることもある。ありえないだろう、と最初の頃はみんな怒りまくっていたが、最近は「またか」という感じで随分慣れてきた。
すごいのは、受験生に予告なしに前年と翌年とで選択授業のとれる期間を大幅に変えていたことだ。パンフレットの情報や先輩から聞いていたことを信じて入学してみたら、選択システムが変わっていてショックを受けた人は一杯いる。(*2007年からJanuary IntakeのPP1-2の選択範囲が大幅に変更になっているので、受験する方は気をつけてください。)
一方で、このフレキシビリティをうまく利用している人も中にはいる。「フランス語による授業」とコースガイドに書いてあったので、面白そうだったが諦めたセミナー形式の授業があったが、後から聞くと、フランス語が分からない数名の学生が先生にネゴって英語での授業に変えてもらったとか。悔しかったが、ネゴらなかった自分が悪い・・・。
HECに来る前、卒業生からは「HECでは全てがNegotiableだから、やる気次第で何でもできるよ!」と不思議なアドバイスをもらっていたのだが、今思うと、その言葉は裏返すと、良くも悪くも「絶対的なルールがあるわけではない」、ということだった。「フレキシブル」なルールの下で、やりたいことをやろう、と思ったら、「やる気=ネゴる気力」、と考えて頑張るしかない。これは、結構体力を使うことではあるのだが。。。
基本的に金太郎飴式に全てがいつも同じでオーガナイズされていることが大事な日本や、誰にでもルールが明確かつ効率重視のアメリカ式、に馴染んできた人には、この「フランス式」 はちょっと理解しがたいかもしれない。
フランス人がよく、屁理屈たれるとか、自己主張が強い、とかって言われるのは、そういうフレキシブルな社会の中で、普通にやりたいことをやるためには当然必要になってくるスキルなのかもしれないな、と思ったりする。
・・・誰か違う意見があったら教えてください!
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