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~Nouveau Monde~ HEC Paris 留学記
世界はヨーロッパへ!フランスでMBAを志すトランタンのブログ。
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Chen

Author:Chen
米系IT企業で7年間勤務後、はて?と立ち止まる。
2007年9月、新しいドアを開くためフランスに旅立ちます。目指すは、名門HECでのMBA取得。
目標:勝ち猫になります!!!

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HEC MBAに思う
実は、今の上司は、フランス人だ。若いし、綺麗だし、とっても仕事の出来る女性で、やはりフランスのもう一つの名門ビジネススクール、ENPCを卒業している。この間、コーヒーを飲みながら彼女のバックグラウンドなど色々教えてもらった。

ところで、フランスで、「ビジネススクール」というと、一般的には、「グランゼコール」(年齢的に学部にあたる)を指している。この上司も、グランゼコールでENPCを卒業している。

フランスでは、商業系グランゼコール(彼らの言うビジネススクール)に入るのには、熾烈な競争試験を受けねばならず、本当に限られた優秀な生徒しか入学できず、またそうして入学した学生は将来の幹部候補生の切符をもらったも同然でエリートとしてのパスが約束されている。若くして、管理職に就くことがエリートとしての道でもある。

彼女は、その典型なんだろうな~、と思いつつ話を聞いていた。

逆に言うと、MBAの学生としてはとても残念なことではあるのだが、フランスでは名門グランゼコールを卒業した人は、MBAなど行く必要がないともいえる。なのでフランスではMBAの価値は相対的に低いと言わざるを得ない。

HEC MBA在学中は、この現実を目の辺りにすることも多かった。何せHECグランゼコールはフランス企業が採用したい学生No1といってもいいほどで、すごい数の企業がキャンパスへもやってくる、にも関わらず、MBA生については「採用しておりません」とはっきり断る企業も多く、名門HECのMBA!とは言いつつも実際は、ちょっと肩身の狭さを感じることもあった。フランスの企業に就職したいMBA生は、この現実は知っておくべきだと思う。(こういうことは、実は入学前は分かっていなくて、キャンパスイベントなどを通して徐々に分かってきたことだ。)

しかし、反対に米系の今の会社など行くと、MBAホルダーがゴロゴロいて、マネジメントはMBAを持っていて当然、といってもいいくらい、MBAの価値を評価してくれる。

何が言いたいのか、というと、同じMBAとは言え、国や文化、企業の慣習などによってMBAへの評価・受け止め方は大きく変わる、ということは現実にはあるし、フランスなど欧州で働く場合などは、まだ伝統的なエリートの方が優遇されたりすることも多いのだと思う。

ただ、結局は、最終的にどこでどういう仕事をするのか、ということによって、”自分の”MBAの価値、学校の価値、というのは決まるのかもしれない。

Chenの場合、意外に思われるかもしれないが、フランスのMBAという希少性が米系の会社でかえってプラスに働いていると感じることが多い。アメリカならではのダイバーシティの中で、フランス人の上司だったり、ヨーロッパ出身の同僚と仕事をすることも多い。そうしたとき、改めてHECのパワーを感じるのだ。

もちろん、学校の知名度的にはまだまだだし、学校運営側にはもっと頑張ってもらいたい、とも思うけれど、同時にMBA卒業生一人一人がもっと活躍して、少しずつでも伝統的なヨーロッパで、そして世界でのHEC MBAの価値をもっとあげられたら良いな、と思う今日この頃です。

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