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~Nouveau Monde~ HEC Paris 留学記
世界はヨーロッパへ!フランスでMBAを志すトランタンのブログ。
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Chen

Author:Chen
米系IT企業で7年間勤務後、はて?と立ち止まる。
2007年9月、新しいドアを開くためフランスに旅立ちます。目指すは、名門HECでのMBA取得。
目標:勝ち猫になります!!!

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ついに卒業!
卒業式の参加のため、再びパリを訪れた。

約4ヶ月ぶりのパリは、季節が変わって観光客が増えた以外、何も変わってなくて、街を歩いていると、なんだかまだ自分はここに住んでいるんじゃないか、という錯覚を覚えるほど、自然な感覚がある。

例年、6月に開かれる卒業式は、9月入学の人にとってはプログラムの終了から6ヶ月の間が空いているため、参加できない人も多いが、それでも、今年は7割くらいの人はキャンパスに戻ってきて、クラスメイトとの久しぶりの再会を喜んだ。日本からも、忙しいスケジュールの合間を縫って、2泊4日の弾丸スケジュールで来たクラスメイトも!

Chenの場合は、実は、家賃その他の決済のために開けたままにしておいた銀行口座を解約する、という別の目的もあったので、なんとしても行くつもりだった。

(ちなみに銀行口座のクローズは、開設した店舗でないと出来ない。また、ソシエテ・ジェネラル銀行の場合、Jouy en Josasのような小さな店舗では、解約後のお金の引渡しが出来ないので、Jouyに行って手続き後、更にVersaillesやVelizyなどの同じ地区の別店舗に行かなければならず、(交通の便が悪いこともあり)半日がかりの手続きだ。日程に余裕を持たせておいて超正解。)

パリ到着の日は、雨が降っていて寒かったものの、卒業式当日は綺麗に晴れ上がり、午後からは気温も上がり、初夏の日差しで、緑の芝生がまぶしい一日だった。

芝生に広げられた白いテーブルでのブッフェに始まり、皆続々と到着し始めると、既に同窓会の雰囲気。4ヶ月程度なので、みんな相変わらず、という感じ。

HECのガウンは、黒字に青い袖口と青と水色のスカーフ、というすっきりしたデザイン。ちょっと帽子が安っぽいのが気になったが、個人的には満足。このスカーフの色は、各プログラムによって、マスターはオレンジ、PhDは紫など色が分かれていた。

HECの卒業式はグランゼコールからPhDまで全てのプログラムを全部一緒に行うので、一人一人壇上に上がって証書をもらう形式はとらない。別途、開かれたMBAのラップアップセッションで、証書をAssociate Dean から受け取る。なんだかあっけないが、これで晴れて「MBA卒」となる。

このセッションでは、今年のMBA卒業時点での就職率の結果も公表され、厳しい現実を改めて実感させられた。しかし、この状況の中、素晴らしいことに日本人のクラスメイトの就職率は100%!みんな優秀なのもさながら、現実を見極めて真面目に就職活動をしてきた着実な国民性もあったと思う。

まだ就職活動を続けている友人達の多くは、パリに残ることと理想の仕事を見つけることとの狭間で苦労しているようだった。彼らにしてみれば、経済状況が良ければもっと色々チョイスもあったはずなのに、という思いも強く、スタックしてしまっているようだった。。。

でも、こういう時代だからこそ求められてる人材もはっきりしてきていると思うし、MBAへの期待も大きいと思う。中には、時代の流れにのって、希望通り環境エネルギーの会社に就職した人もいたし、戦略的に動けば、きっと希望に合う仕事があるはず。。。彼らに何とか、うまく道が開きますように!

式が終わった後は、場所を変えてパリのコンコルド広場近くのMaxim de Paris でパーティー。久しぶりの華やかな空間が嬉しい。

夜中遅くまで、思いで話などで盛り上がって楽しかったのだが、妙に気を使うパーティーだったのも事実。就職が思い通りに決まっていない人が予想以上に多く、『MBA卒が未来を語る』というポジティブな雰囲気よりも、『MBA後の進路を聞くのが申し訳ない』雰囲気が強くて、皆の成長振りを期待していたChenにはなんだか歯がゆい気持ちが残ってしまった。。。まあ、現実はこんなものなのかもしれないけれど。

・・・・
そして、週末明けには皆、それぞれの現実に戻る。働いている人も働いていない人も。2年に亘る長かった宴は遂に終わり、皆それぞれの道へと進んでいくんだな~。そんなことを漠然と考えながら、飛行機の中では、あっという間に爆睡なのでした。。。zzzz

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もうすぐ卒業式!
6月12日(金)はHEC MBAの卒業式。

Chenも無事上司からも許可をもらえ、(というより Of course!!!という感じで)出席できることに。という訳で、来週は3ヶ月ぶりにパリに行ってきます^^。

昨年12月には既に授業などは終了しているものの、卒業式は6月に別途ある、ということは、実はまだ正式には卒業していないんですねー。一応、12月のプログラム終了時には、卒業に必要な単位数など全て確認してきているし、学校側からの呼び出しも特になかったし、卒業できるはずなんだけど。。。若干、不安。

なにはともあれ、久々に元クラスメイト達と再会できるのが最大の楽しみ。
そして、食べ物も~。(本当に、アメリカって食べ物マズイですよね・・・。)

楽しみ楽しみ♪

HEC MBAに思う
実は、今の上司は、フランス人だ。若いし、綺麗だし、とっても仕事の出来る女性で、やはりフランスのもう一つの名門ビジネススクール、ENPCを卒業している。この間、コーヒーを飲みながら彼女のバックグラウンドなど色々教えてもらった。

ところで、フランスで、「ビジネススクール」というと、一般的には、「グランゼコール」(年齢的に学部にあたる)を指している。この上司も、グランゼコールでENPCを卒業している。

フランスでは、商業系グランゼコール(彼らの言うビジネススクール)に入るのには、熾烈な競争試験を受けねばならず、本当に限られた優秀な生徒しか入学できず、またそうして入学した学生は将来の幹部候補生の切符をもらったも同然でエリートとしてのパスが約束されている。若くして、管理職に就くことがエリートとしての道でもある。

彼女は、その典型なんだろうな~、と思いつつ話を聞いていた。

逆に言うと、MBAの学生としてはとても残念なことではあるのだが、フランスでは名門グランゼコールを卒業した人は、MBAなど行く必要がないともいえる。なのでフランスではMBAの価値は相対的に低いと言わざるを得ない。

HEC MBA在学中は、この現実を目の辺りにすることも多かった。何せHECグランゼコールはフランス企業が採用したい学生No1といってもいいほどで、すごい数の企業がキャンパスへもやってくる、にも関わらず、MBA生については「採用しておりません」とはっきり断る企業も多く、名門HECのMBA!とは言いつつも実際は、ちょっと肩身の狭さを感じることもあった。フランスの企業に就職したいMBA生は、この現実は知っておくべきだと思う。(こういうことは、実は入学前は分かっていなくて、キャンパスイベントなどを通して徐々に分かってきたことだ。)

しかし、反対に米系の今の会社など行くと、MBAホルダーがゴロゴロいて、マネジメントはMBAを持っていて当然、といってもいいくらい、MBAの価値を評価してくれる。

何が言いたいのか、というと、同じMBAとは言え、国や文化、企業の慣習などによってMBAへの評価・受け止め方は大きく変わる、ということは現実にはあるし、フランスなど欧州で働く場合などは、まだ伝統的なエリートの方が優遇されたりすることも多いのだと思う。

ただ、結局は、最終的にどこでどういう仕事をするのか、ということによって、”自分の”MBAの価値、学校の価値、というのは決まるのかもしれない。

Chenの場合、意外に思われるかもしれないが、フランスのMBAという希少性が米系の会社でかえってプラスに働いていると感じることが多い。アメリカならではのダイバーシティの中で、フランス人の上司だったり、ヨーロッパ出身の同僚と仕事をすることも多い。そうしたとき、改めてHECのパワーを感じるのだ。

もちろん、学校の知名度的にはまだまだだし、学校運営側にはもっと頑張ってもらいたい、とも思うけれど、同時にMBA卒業生一人一人がもっと活躍して、少しずつでも伝統的なヨーロッパで、そして世界でのHEC MBAの価値をもっとあげられたら良いな、と思う今日この頃です。