Carte de Sejour (カルテ・ド・セジュール)は、フランスの滞在許可証である。フランスでは学生ビザの有効期限=学校のプログラム期間、とはならない。1年以上のMBAプログラムであっても学生ビザの有効期限は3ヶ月間しかなく、この間に「滞在許可証」なるものを取得しなければならない。留学生の身分は、学生ビザ+Carte de Sejour、のセットで保証される。
昨年、ChenがフランスでMBAプログラムをスタートさせたとき、真っ先にやらねばならなかったことが、このCarte de Sejourの申請だった。アメリカの移民局の手続き関連もひどいものだったが、フランスも負けてはいない。非効率なプロセスで、順番待ちは気が遠くなるほど時間がかかるし、提出書類が沢山必要なのと、その書類やルールが例によってコロコロ変わる(!)。年度や、時には対応する人によってポリシーが変わったりするので、本当に要注意だ。
Carte de Sejourの申請は、居住区のPrefectureで行う。Chenは入学した年にはキャンパスに住んでいたので、近くのベルサイユのPrefectureでの申請だった。ベルサイユ地区での申請に限って、HECの学生課がまとめて申請手続きを手伝ってくれるので、去年はそれでも比較的スムーズだった。Prefecture側にHEC特別枠が設けてあり、やたらと待たされたり、ということもなかったし、フランスに来たばかりで言葉も分からない中、書類の作成とかややこしい手順なども学校が助けてくれた。それでも、申請してから許可証を受け取るまでには丸々2ヶ月間かかったと思う。
ちなみにCarte de Sejourの有効期限は1年間で、1年を超える場合には更新手続きが必要だ。今やパリの住民となったChenは、この更新手続きをパリ市内のPrefectureで行ってきた。パリの場合は学校は助けてくれないし、おまけに、ほんの20Kmくらいの距離の違いなのに、ベルサイユとは必要書類が違ったりする。また必要書類として書かれていないものを要求されて、書類を突き返される人もいるらしい。統一してくれよ~。