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プロフィール
Author:Chen
米系IT企業で7年間勤務後、はて?と立ち止まる。 2007年9月、新しいドアを開くためフランスに旅立ちます。目指すは、名門HECでのMBA取得。 目標:勝ち猫になります!!!
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Luxury & Democracy
HEC MBAプログラムの名物(?)でもある"Marketing and Strategies in Luxury"の授業は今期選択した科目の中でも1,2番を争う面白さだ。 先生は元Louis VuittonのCEO。LV以前は、1665年創業のフランスのガラスメーカーの老舗、Saint-GobainのCEOでもあった。 (*ちなみにSaint-Gobain はルイ14世の統治下、当時高級品でかつイタリアの独壇場であった鏡やガラスの製造を、輸入に頼るのではなく、フランスで自給するために財務省の提案で作られた会社だという。当時、ベルサイユ宮殿の「鏡の間」に象徴されるように、Luxuryとしてのガラス製品への需要は非常に高まっており、サンゴバンはシャトーデザインに欠かせない存在だったようだ。) とてもエネルギッシュなこの先生、アカデミックの枠に捕らわれずに、「Luxury businessとは何か」を自分の経験に基づいて伝授してくれる。 彼いわく、Luxuryといわゆる「マーケティング」とは全く違うのだと言い切る。Luxuryはかつて王様や貴族など「特別な」階級の人達が日常手にするものであった。それが時代が変わって「一般の人たち」にも「特別なもの」として手が届くようになった。Luxuryの民主化である。 しかし、LuxuryがLuxuryであり続けるためには、それはやはり「特別な」プロダクトであり続けなければならない。消費者はそれを手に入れることで、「特別感」も同時に持てるようでなければならないのだ。 社会の民主化と資本主義化は、大量消費時代のマーケティングを生み出した。世の中に溢れ返る情報と商品。誰でも欲しい時に(ときにはネットでいつでもどこでも)商品が手に入るのが当たり前の時代になった。でも、それは同時に、何かを「手に入れること」への特別感が希薄になってしまったということでもある。 Luxuryはあくまでも、手に入れること自体が「特別」でなければならないのだ。だから、プロダクトはもちろん、プライスも売る場所もコミュニケーションの仕方まで全て「特別」でないといけない。その辺を先生は事細かく教えてくれる。 う~ん。超面白い。 ちなみに、授業の一環で「グループ・プロジェクト」も入っている。これは、実際に存在する企業の製品のluxury strategyをauditするというもの。 Chen達はフランスの某ジュエリーブランドをプロジェクトとして取り上げる。100年以上の歴史を持ちシャンゼリゼにも店舗を構えるこのブランド、最近はどうも低迷しているようだ。先週、フランス人のチームメイトが伝手があって、この会社のCEOと面談することができた。何と、このCEO、20年前はHECMBAで教授をやっていたそうな。その後、色んな高級ブランドのマネジメントを渡り歩いてきて、最近このブランドのCEOとして就任したらしい。まさにLuxury business managementのプロ、だ。そんな人にどれだけの提案ができるのかわからないがとにかく皆で頑張ってみようと思う。 ますます面白くなりそうだ。
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