今週は、Visions of Leadership Weekという、企業のCEOを中心としたトップエグゼクティブを学校に招き、彼らの経験に基づいた「リーダーシップ論」について講演を聞く週だった。講演以外にもワークショップで実際にインタラクティブに彼らと交流をもったり、グループに分かれてケーススタディーをやったり、と期待以上に盛りだくさんな内容となっており、全体としてはかなり満足。
Suez: Gérard Mestrallet, CEO. スエズ運河の歴史にも名前を残すSuezグループ、最近では、Gaz de France(仏ガス公社)を買収して世界第4位の巨大エネルギー企業となったばかりで、かつ我々にとってはStrategyのクラスでそのM&Aと多角化経営の戦略について、ケースで学んだばかりのホットな企業だ。
Johnson & Johnson: G. Garinois, President Beauty Care Strategy and New Growth 女性のリーダーとしての経験を突っ込んで語っていただいた。多分この世代の女性達が頑張ってくれたことで後輩達への道が切り開かれたのだろう、と思う。女性マネジメントに対しての具体的なアドバイス多し。
Vivendi: Jean-René Fourtou, Chairman of the Supervisory Board. もともとは、ナポレオン3世によって1854年に作られたCompagnie Générale des Eaux(フランス水道公社?)が母体である企業が今はVivendiとして、メディア・ゲーム分野のコングロマリットに。水道の会社が多角化経営に走り環境やらメディア部門など色々手を広げ、2002年には大損失で部門売却など色々。。。多角化経営がどういう経緯で行われたか、またその背景について、この企業もStrategyのケースで出てきた。企業が大変な時期のCEOとしての立場など、かなり本音で語ってくれたと思う。
AXA Group: Henri de Castries, Chairman, Management Board & CEO 1817年創業のフランスの保険・金融グループ。グローバルカンパニーをマネージするとは、CEOの仕事とは何か、について大変クリアーに自分の経験とともに紹介してくれた。
L'Oréal: JP. Agon, CEO ご存知、化粧品業界で世界第一位のロレアル社の社長。意外なことに、ロレアルではCEOのポジションは1人が20年近く占めるらしい。ある意味、日本的だが、もしかしたらフランスの大企業の特徴なのかもしれない。。。
Cartier Europe: C. Vigneron, President, CEO Cartier France & Managing Director Cartier始め、Richemontグループの日本でのブランド立ち上げに深く関わった人。日本のマーケットにおいて、とあるブランドのポジショニングとマーケティングを変えて成功した事例をケーススタディとして取り上げ、それを元に、ブランドのグローバル展開のストラテジーについてのディスカッションとQ&Aを行った。個人的には一番面白かったと思う。
French Army: Jean-Louis Georgelin, General, Chief of the Defence Staff リーダーシップと組織論、ということで、フランス軍のトップが来てしまった(!)。声がとても太く低くてすごい迫力。ビジネス、とは直接は関係ないけれど、リーダーシップとしてみると納得する言葉の数々。。。
Valery Giscard d'Estaing, Former President of the French Republic. 究極のリーダーシップ、元大統領が登場。ジカールデスタンはミッテラン大統領の前の大統領。既に歴史の教科書の人かと思っていたが。。。残念なことにこの講演はフランス語オンリーでChenには全く分からず。猫に小判状態。 日本人Kさんがこっそり記念撮影していたのを拝借。
試験終了のその日の午後に、パリ、PARIS GARE DE LYON からリヨンまでTGVで移動、そこからローカル線でイタリアとスイスの国境近いChamonixまで、約6時間半の旅という強行スケジュール。途中、リヨンではバゲットやチーズ、ハム、ワイン、スナック類を沢山買い込み(乗り遅れそうになりながらも)、電車の中で軽く夕食を済ます。隣の車両では、20人近い別のスキーグループがウイスキーを飲んで酔っ払って大騒ぎ。この線は、ほぼスキー客のためのスキー電車のようだ。面白い。ホテルに着いたのは夜の11時を過ぎていた。
翌日、2日目、スキー初日は、まず比較的緩やかな、le Tour で滑り試す。しかし午後から天気が崩れ、高度1000メートル以下では雨が降っていた。中級コースのある2000メートル付近では吹雪で全く前が見えない。午後3時半過ぎには早々に引き上げる。翌日に期待することに。
3日目、晴天。前日の雨が夜の間に雪に変わり、平地でも、あたりの景色が一変していた。スキー場には新雪が積もり、コンディションもバッチリ。さすがシャモニー、さすがアルプス。山がもともと高いので、ちょっと上まで登れば、パウダースノーがタップリ残っている。そしてスケールの大きいこと!!! le Tourゲレンデ。リフトから。 le Tourにて。まだ余裕。
食事中、ふとしたきっかけで隣の席のアメリカ人グループと話し始める。腕のぶっとい、いかにもアドベンチャリストといった感じのおじさんたち、翌日は、Mont Blancから一番近い山、高度3842MのAiguille du Midiから滑るのだとか。途中氷河の上を滑ったり、崖を命綱をつけて降りたり、色々あるらしい。。。このために、2週間ほど前にアメリカから遥々やってきたとか。。。色んな人がいるなあ。
4日目、この日も晴天。午前中はArgentiereで滑り、スキー用具を返した後、前日のアメリカ人が滑ると行っていた高度3842MのAiguille du Midiまでゴンドラで登り、Mont Blancを目の前にして山の頂上でランチしたあと、帰路につくというプラン。しかし富士山より高い場所にゴンドラで行けてしまうって、すごい。。。富士山もゴンドラ作ろうと思えば作れるってこと??
モンブランを目の前に。。。 なんとAiguille du Midiからスキーで降りる人が結構沢山いる!!でも皆、腰にザイルとピッケルを装備している。やっぱり普通のスキーではなさそうだ。