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~Nouveau Monde~ HEC Paris 留学記
世界はヨーロッパへ!フランスでMBAを志すトランタンのブログ。
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Chen

Author:Chen
米系IT企業で7年間勤務後、はて?と立ち止まる。
2007年9月、新しいドアを開くためフランスに旅立ちます。目指すは、名門HECでのMBA取得。
目標:勝ち猫になります!!!

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リーダーシップ週間
今週は、Visions of Leadership Weekという、企業のCEOを中心としたトップエグゼクティブを学校に招き、彼らの経験に基づいた「リーダーシップ論」について講演を聞く週だった。講演以外にもワークショップで実際にインタラクティブに彼らと交流をもったり、グループに分かれてケーススタディーをやったり、と期待以上に盛りだくさんな内容となっており、全体としてはかなり満足。

HECでは、VOL week以外にも、Strategyのクラスの一環で企業のCEOなども招いており、ここ1ヶ月の間に招かれたリーダー達を数えると、既に結構な人数になっている。殆どが、ヨーロッパ、フランスならでは、の企業のエグゼクティブ達である。以下、最近1ヶ月の間にHECで講演してくれた方々のリストの一部。

Suez: Gérard Mestrallet, CEO.
スエズ運河の歴史にも名前を残すSuezグループ、最近では、Gaz de France(仏ガス公社)を買収して世界第4位の巨大エネルギー企業となったばかりで、かつ我々にとってはStrategyのクラスでそのM&Aと多角化経営の戦略について、ケースで学んだばかりのホットな企業だ。

Johnson & Johnson: G. Garinois, President Beauty Care Strategy and New Growth
女性のリーダーとしての経験を突っ込んで語っていただいた。多分この世代の女性達が頑張ってくれたことで後輩達への道が切り開かれたのだろう、と思う。女性マネジメントに対しての具体的なアドバイス多し。

Vivendi: Jean-René Fourtou, Chairman of the Supervisory Board.
もともとは、ナポレオン3世によって1854年に作られたCompagnie Générale des Eaux(フランス水道公社?)が母体である企業が今はVivendiとして、メディア・ゲーム分野のコングロマリットに。水道の会社が多角化経営に走り環境やらメディア部門など色々手を広げ、2002年には大損失で部門売却など色々。。。多角化経営がどういう経緯で行われたか、またその背景について、この企業もStrategyのケースで出てきた。企業が大変な時期のCEOとしての立場など、かなり本音で語ってくれたと思う。

AXA Group: Henri de Castries, Chairman, Management Board & CEO
1817年創業のフランスの保険・金融グループ。グローバルカンパニーをマネージするとは、CEOの仕事とは何か、について大変クリアーに自分の経験とともに紹介してくれた。

L'Oréal: JP. Agon, CEO
ご存知、化粧品業界で世界第一位のロレアル社の社長。意外なことに、ロレアルではCEOのポジションは1人が20年近く占めるらしい。ある意味、日本的だが、もしかしたらフランスの大企業の特徴なのかもしれない。。。

Cartier Europe: C. Vigneron, President, CEO Cartier France & Managing Director
Cartier始め、Richemontグループの日本でのブランド立ち上げに深く関わった人。日本のマーケットにおいて、とあるブランドのポジショニングとマーケティングを変えて成功した事例をケーススタディとして取り上げ、それを元に、ブランドのグローバル展開のストラテジーについてのディスカッションとQ&Aを行った。個人的には一番面白かったと思う。

French Army: Jean-Louis Georgelin, General, Chief of the Defence Staff
リーダーシップと組織論、ということで、フランス軍のトップが来てしまった(!)。声がとても太く低くてすごい迫力。ビジネス、とは直接は関係ないけれど、リーダーシップとしてみると納得する言葉の数々。。。

Valery Giscard d'Estaing, Former President of the French Republic.
究極のリーダーシップ、元大統領が登場。ジカールデスタンはミッテラン大統領の前の大統領。既に歴史の教科書の人かと思っていたが。。。残念なことにこの講演はフランス語オンリーでChenには全く分からず。猫に小判状態。
president
日本人Kさんがこっそり記念撮影していたのを拝借。

その他、Lancome InternationalのGM, FaushonのVPなど、沢山の方々に来ていただいた。

こうしたリーダー達のリーダーシップ論を拝聴していて、とても象徴的だったことは、彼らの多くが、重要な意思決定において"rationality"よりも"intuitivity"を重視しているということだった。もちろん、データ、その他、沢山のファクターを見たうえで、最終的には彼らのこれまでの経験から生まれる「勘」のようなものに頼って判断するという。客観的なファクトよりも自分が心で信じるものが最終的に正しいことが多いのだという。もちろん、豊富な経験あってこそのコメントだと思うが、とても大事なメッセージだったと思う。それはまた、自分が正しいと思う道を周りに惑わされずに歩めることもリーダーの資質として大事、ということなのかもしれない。

Chenは迷わずに歩んでいるだろうか。。。?
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アルプスで春スキー
ついにCore2のファイナル終了~!早い。相変わらず怒涛のような学期だった。。。そして、MBAプログラムも既に折り返し地点。

しかし、何はともあれ、試験は終了。その日の午後から、翌週のVOL(Vision of Leadership) Weekが始まるまで、3泊4日間(4/10-4/13)、Chen達はクラスメイトとフランス・アルプスはシャモニー(Chamonix)へとスキーに出かけたのでした。

もともと、1月にMBAStudent Councilがスキーを企画していたのが、値段と日程の面で折り合いがつかず、結局計画が流れてしまっており、今回のスキーは、このシーズン最後のチャンスだったので、何が何でも行くつもりでいた。

日本と違って、フランスでは、日本のようなお手軽な格安週末スキーパッケージ、みたいなのが売っていないようだった。旅行代理店を通して買えるのは、基本的に1週間単位のリゾート型スキーパッケージのみ。Chenたちのスケジュールを優先すると、一つずつアイテムを探して予約していくしかなかった。試験期間中で準備もちょっと面倒ではあったものの、このシーズン、ホテルもリフトも格安になっており、全体としては希望通りのスケジュールで費用も相当安く抑えられたので、かなりお買い得だったといえる。(全部で約400ユーロほど)

試験終了のその日の午後に、パリ、PARIS GARE DE LYON からリヨンまでTGVで移動、そこからローカル線でイタリアとスイスの国境近いChamonixまで、約6時間半の旅という強行スケジュール。途中、リヨンではバゲットやチーズ、ハム、ワイン、スナック類を沢山買い込み(乗り遅れそうになりながらも)、電車の中で軽く夕食を済ます。隣の車両では、20人近い別のスキーグループがウイスキーを飲んで酔っ払って大騒ぎ。この線は、ほぼスキー客のためのスキー電車のようだ。面白い。ホテルに着いたのは夜の11時を過ぎていた。

翌日、2日目、スキー初日は、まず比較的緩やかな、le Tour で滑り試す。しかし午後から天気が崩れ、高度1000メートル以下では雨が降っていた。中級コースのある2000メートル付近では吹雪で全く前が見えない。午後3時半過ぎには早々に引き上げる。翌日に期待することに。

夜は滞在するホステル(Alpen Rose)内のレストランで夕食。なんとこのホステル、オーナーが韓国人で奥様が日本人だった。メニューはもちろん韓国料理。テスト期間中、偏った食事しかしておらず、また一日スキーで疲れた身には、キムチから始まる韓国料理がメチャクチャ沁みる。。。
ski5
石焼ビビンバ。
ski6
シャモニーの地ビール。モンブランの氷河を使って作ったビールらしい。

3日目晴天。前日の雨が夜の間に雪に変わり、平地でも、あたりの景色が一変していた。スキー場には新雪が積もり、コンディションもバッチリ。さすがシャモニー、さすがアルプス。山がもともと高いので、ちょっと上まで登れば、パウダースノーがタップリ残っている。そしてスケールの大きいこと!!!
ski3
le Tourゲレンデ。リフトから。
ski
le Tourにて。まだ余裕。

この日は前の日、吹雪で景色が見えなかったle Tourを滑った後、隣の山、Argentiereに移動する。ゴンドラを乗り継いで山のほぼ頂上につくと、そこは既に3275mの高度。ゴンドラを降りた後、しまった!と内心思う。だって、雲が目線より下。斜面というより崖じゃ~ん。。。

それでも、滑り始めると案外全く手に負えないほどの斜面ではないと分かる。このくらいなら志賀高原でも滑ったことがある。ただ、距離がやたら長いのだ。。。膝ががくがく。何度も休みながら何とか、ゴンドラのふもとまで辿り着くころには、もう地上に降りるゴンドラも閉店間際。途中、他のスキー客が誰もいなくなってしまい、パトロールのおじさんに心配されつつも、結局一度も転倒することなくふもとまで降りてこれた。あー、ちょっとした達成感!

ski1
Argentiereゴンドラ降りて山頂を見上げるとリフトのない上のほうまでスキーを担いで登ってる人たちを発見。
彼らは、そこから一気に滑り降りてくる。まるでプロモーションビデオのよう。
ski2
Argentiereゴンドラ降りてすぐ、斜面を見下ろす。斜面と言うより崖?
ski4
ここを滑っていきます。。

夜はシャモニーの街に繰り出し、フレンチ・BBQとラクレット。テーブルに小さな2段式のグリルを持ってきてくれて一番上では肉を焼き、2段目では小さなフライパンにチーズを入れて焼いて溶かす。ラクレットはこの溶かしたチーズにハムを絡ませて食べるチーズフォンデュみたいな料理だ。BBQは日本の焼肉のような焼き方をするが、なんとマヨネーズみたいな(!)ソースをつけて食べる。断然、日本の焼肉のほうがうまい。
ski8
ラクレットの具材
restaurant
奥に見えるのが2段式グリル。.

食事中、ふとしたきっかけで隣の席のアメリカ人グループと話し始める。腕のぶっとい、いかにもアドベンチャリストといった感じのおじさんたち、翌日は、Mont Blancから一番近い山、高度3842MのAiguille du Midiから滑るのだとか。途中氷河の上を滑ったり、崖を命綱をつけて降りたり、色々あるらしい。。。このために、2週間ほど前にアメリカから遥々やってきたとか。。。色んな人がいるなあ。

4日目、この日も晴天。午前中はArgentiereで滑り、スキー用具を返した後、前日のアメリカ人が滑ると行っていた高度3842MのAiguille du Midiまでゴンドラで登り、Mont Blancを目の前にして山の頂上でランチしたあと、帰路につくというプラン。しかし富士山より高い場所にゴンドラで行けてしまうって、すごい。。。富士山もゴンドラ作ろうと思えば作れるってこと??

mont blanc
モンブランを目の前に。。。
mont blanc2
なんとAiguille du Midiからスキーで降りる人が結構沢山いる!!でも皆、腰にザイルとピッケルを装備している。やっぱり普通のスキーではなさそうだ。

帰り道、電車の中でまたしてもワインとチーズとハムを広げ、皆でこの3泊4日のスキートリップを振り返る。アルプスのこのスケールでスキーを楽しむには、もう一日くらいほしいところだったが、それでもかなり満喫した。日本では見れない自然のスケールの大きさと美しさに圧倒されてしまった。アルプス・スキー、卒業前にまた来れるといいな~。