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~Nouveau Monde~ HEC Paris 留学記
世界はヨーロッパへ!フランスでMBAを志すトランタンのブログ。
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Chen

Author:Chen
米系IT企業で7年間勤務後、はて?と立ち止まる。
2007年9月、新しいドアを開くためフランスに旅立ちます。目指すは、名門HECでのMBA取得。
目標:勝ち猫になります!!!

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Indian week
今月はCultural eventが目白押しだ。3月10日から始まったIndian weekに続いて、African week, そしてChinese weekが待ち構えている。

まずはIndian week。HECMBAの最大派閥,、インド人によるイベント。もともと学生生活の中でインド人との接点が多い中で、このイベントはいわば、これまで経験したインド人カルチャーのおさらい、といったところか。

Japan weekと構成は似ていて、映画と企業講演、そしてパーティーという感じ。ちょっと違うのは、インドから仕入れてきた色んな小物を売るバザーをやっていたこと。何しろ、物価が10倍以上違うというから、ネックレスなどを10ユーロくらいで売っていたけれども、結構儲かっていたのでは??さすが。

企業講演は、フランスをベースにした世界最大の原子力産業複合企業AREVAのCFOによるスピーチ。フランス語訛りの英語を話すインド人。2030年までに、インドはアメリカと同じ量の電力を消費する(!)との見込みだそうで、当然、インドでのビジネスがメチャクチャ伸びているらしい。それだけの消費が予想されている事実と、それらを賄うのには当然原子力がオプションであるということと、そもそも原子力のカスがどこに運ばれるんだろう、環境問題は。。。などなど考えると、ちょっとそら恐ろしい。。。

また、彼はインドの経済を語るのに必ず中国を引き合いにしていたが、「インドが上」という意識がとても強かったのが印象的だった。理由は、①教育に力を入れている②英語が喋れる③数学が得意、だから。う~ん。この3点については、中国だけでなく、実は日本もインドに負けてるのではないだろうか?

しかし、とにかくインド人達が勢いづいていることは間違いない。HECの学生の傾向でもあるのだが、やはり皆とても優秀だしよく喋る。アカウンティングなどの授業中に先生が「これ誰か計算して」というと真っ先に答えるのはいつもインド人。それも計算機なしで2桁の掛け算とかやってる。(時々間違えてるけど・・・)。一方で、調子付いている人にありがちなことだけれど、周りのことを見ていない人も多い。自分の予定ばかり優先してグループワークを平気ですっぽかしたりする人も、インド人に多い。頭が良いから色々アイデアや批判は口にするのだけれど、実際に自分で手足を動かして形にするのは人任せ、という人も多い。

そんな事情がよく現れているのでは、と内心思ったのが、彼らが上演した映画、Rang De Basantiだ。ストーリーは、経済的に裕福なエリート大学生達が、昔の独立運動のリーダー達のように歴史に残るような人物に憧れるものの、実際には何をしたら良いのか分からず、漠然としたフラストレーションを社会に対してぶつけていく、という内容。外国から映画作りの為にやってきたイギリス人女性のアイデアがきっかけとなって、だんだんと過激な思想に走って最後はテロリストのように周りも傷つけながら自滅していくという、インド映画と言えば皆が歌って踊るラブコメ映画を想像していたChenには、正直とてもショッキングな映画だった。もちろん、オーバーに描いている部分もあるのだろうけど、今のインドの本質を突いているのでは、と思った次第。

そして最終日はパーティー。皆にカレーやサモサが振舞われ、そして一番の出し物はお決まりのファッションショー。クラスメイトの何人かがモデルに選ばれ、サリーを着せてもらって舞台を歩く。Chenもモデルに選ばれて、人生で初のサリー体験となった。

しかしサリーってすごい。なにがすごいかって、あれ、6メートルもあるただの長~い一枚の四角い布なのだ。それを丁寧に幾重にも襞を作りながら体に巻きつけていく。サリーの下には、薄く長いペチコートみたいのと上半身にはピッタリした袖なし又は半そでの丈の短いビスチェのようなものを着る。基本はきつく腰で留めたペチコートにサリーを挟み込みながら体に巻いていく。体に一周したら残りの布を肩でピンで留めて前身ごろを作る。出身地や目的によって幾通りものアレンジの仕方があって、人によってはお腹や肩を堂々と見せたり、隠したり。モデルになったクラスメイトたちも皆違うスタイルで着付けをしてもらっていた。一枚の布でこんなに変わるものかと、皆相当興奮気味だった。

Chenのドレスは、ピンク地に金の刺繍が沢山入っているとても薄くて軽い美しい布地のサリー。クラスメイトのNishaのパーティードレスで結婚式並みの大事なパーティーで着る衣装らしい。皆にすごく綺麗だった!と褒められてChenが相当良い気分だったのは間違いない。しかし、秘密をばらすと(!)下に着るビスチェ、オーダーメイドでその人のサイズピッタリに作るらしく、骨格の太いChenには細っこいNishaのサイズが合わず、苦しかったのなんのって。。。サリーで隠れていたから良かったけど、実はボタンがちゃんと締まっていませんでした(笑)。

サリーの着付けを見ていて、インド人ってとってもクリエイティブでお洒落なんだな~と初めて思った。正直、普段キャンパスにいるインド人は全然イケてない。寒さに慣れていないせいか、コートと帽子などの小物類がいつもちぐはぐ。それにいつも金のでっかい指輪をしていたりして、何となくユーモラスな感じが否めなかったのが、サリーを着ると本当に変わる。浅黒い肌に、華やかな色の、襞を一杯作ったサリーをゆったりと着て、首や腕など露出している部分にありったけの金のアクセサリーを付ける。額にはもちろん赤いビンディ、鼻にも金色のシールを貼ると、本当にゴージャスだ。でっかい指輪も見事に映える。この衣装の前にはどんな高級ブランドの洋服も適わない気がする。それくらい、圧倒的な存在感を生み出している。

伝統って、すごいな、と思った。そして、伝統はその文化に育った人を一番美しく見せるのではないかとも思った。その人の持っている個性が伝統というストーリーとつながってピーンと引き出されている気がした。

インドってすごい。


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民族衣装を着たクラスメイト達全員集合。

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カナダ人&ドイツ人ペア。ゴールドがテーマ。

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中国人&アメリカ人ペア。白がテーマ。 

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ウクライナ人&日本人(Chen)ペア。ピンクがテーマ。
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