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プロフィール
Author:Chen
米系IT企業で7年間勤務後、はて?と立ち止まる。 2007年9月、新しいドアを開くためフランスに旅立ちます。目指すは、名門HECでのMBA取得。 目標:勝ち猫になります!!!
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そろそろまとめ
だんだんと、帰国日が迫って来る中、ここ数週間は毎日、パリでの語学学校ライフにいそしむ日々。 MBAでのアサイメントに追われる日々とは異なり、気持ちにゆとりをもって語学を学んでいる。フランスで1年半過ごした後にもかかわらず、文化についても語学を通して意外と新鮮な学びが多い。今更ながら、へえー、フランスってそうなんだ・・・みたいな発見も。 というか、HECでは、フランス文化にどっぷり浸かる生活、ではなくて、やはり基本は英語&スタンダードビジネスを学ぶ生活がベースであり、そこにHECのフランス的な学校運営方針や珍事件などが加わって、コスモポリタン・フレンチ、とでも言うのか、一種独特の環境に身を置くことになる。そんな水槽から見たフランス社会はちょっと光が屈折して見えたりすることもあるんだろうと思う。 一時期、フランスが嫌いになりかけた時期もあった。 とにかくいい加減、ルールがあるようでない、街中の機械類はあちこちで壊れっ放し、自分の否を絶対認めない人達、人の迷惑など全く考えていないと思われる行動の多々、よくこれで世の中が廻るもんだと思うくらいの官民問わず非効率なサービス、外国人差別。。。キャンパスでの英語で何一つ不自由しない環境とのギャップも手伝って、フランスでの生活が思い通りにならないことばかり重なってイライラを募らせることも多かった。そして、最後は「フランスだからね」との諦めが入る。。。 でも、キャンパスを出てパリで生活を始め、普通のフランス人(*) の生活を間近に見て、コミュニケーションをする機会も増えてくると、「そんなに嫌なやつら」でもないことも分かってくる。ただ、ちょっと自己中心的なだけだ。自分に関係ないことや面倒くさいことからは出来るだけ遠ざかっていたいだけだ。でも興味を持ったことには積極的になるし、自分の利益に関係してくることには特に熱心だ。(^^; (* ちなみに、HECにいるフランス人はいわゆるエリートと呼ばれる、かなり特別な部類の人たちで、責任感も強く、彼らとの学校生活はとてもスムーズでした^^。) 他人に関心を持たない一般フランス人も日本に対しては結構興味を持っているようで、こちらが日本人と分かると「オッ!」という表情で急に態度を変えて色々話しかけてきたりする。当然、自国の文化に関心を持ってくれることに対して悪い気はしない。そんなことも分かってくると、こちらもどこで力を入れたり抜いたりして良いのかが見えてきたりもする。この数週間の語学学校ライフは、そんな漠然とした感覚を再確認できた期間でもあった。 先日、訪ねてきた日本人の友人とバスの中で喋っていると、前に座っていた80近くにもなろうかと思われる、小柄でしわくちゃだが、上品な雰囲気のおばあちゃんが、「どこの国の言葉?」と話しかけてきた。日本語だと分かると「とても綺麗な言葉ねえ~、中国語とは違うわね~。」と褒めてくれた^^。日本語の音が綺麗だと思ったことは自分では一度もないが、言われて悪い気はしない。こういうことがあると、ちょっと嬉しいし、あーフランス人ってやっぱりいい人も多いよね。と思う。 HECMBAはフランス語が出来なくても問題なく卒業できるけれど、Chenの経験からは、やっぱりこの学校に来る人は、フランス語をある程度しっかり勉強するべきだな、と改めて思う。別に流暢にならなくても良いけれど、ちゃんとコミュニケーションが取れれば、よりそこから得るものが多くなる気がするから。そして、出来るだけキャンパスの外に住むこと!やっぱり、本当のフランスらしさはキャンパスの外にあると思うんですよね。。。
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HEC MBA v.s. U.S.MBA?
年末から年始にかけて、HECの交換留学プログラムを利用して9月から4ヶ月間、他のMBAに留学していたクラスメイトのうちの何人かがパリに戻ってきた。HECは世界のあちこちの有名MBAや修士プログラムと提携を結んでいるので、中にはインドや中国のMBAへ交換留学する人もいたが、交換留学をする人の大半の行き先はやはりUSである。久々に会う彼らと、お互いのアップデートも兼ねて話し込む。 やっぱり気になるのは「隣の芝生」(!)である。 何人かの話を総合すると ①学校のアドミニストレーションについてはUSのほうがきちんとしている。 ②授業のクオリティは大差ないか、科目によってはHECのほうが充実している。 ③学校はやっぱりアメリカ人中心に廻っていた。 という感じだった。 ①は予想通り、の回答ではあった。キャリア・サービス、IT、といった学生をサポートするシステムの充実度はUSのどこの学校も相当フォーカスしているようだった。学校側の意識の問題と実際の運営予算の違い、が大きな理由だと思った。USの学校では、学生はお客様、で、学校はサービスを提供する側、という感覚があるようだ。ただ、そのサービスは決してタダではなくて学生の金銭負担もかなり大きい。年間授業料もUSの学校のほうがずっと高いし、学校側のお金に対する感覚は徹底していて「全てのアクティビティでお金を取られるしくみになっていて驚いた」という。授業で使う教科書以外の補助教材(先生のハンドアウトなど)もお金を払わなければいけないのだとか。HECはその辺はいい加減・・・。授業もいくつとっても料金も変わらないしねえ。 ②授業についてはUSのMBAのほうがのアカデミックな内容が多い、という話が皆の話の共通点。先生も、長年研究者としてその分野に関わってきた人が殆どで、実際にビジネスの場で働いた経験がある人が先生になっているケースは少ないようだった。特にマーケティングについては、HECの第一線で活躍する先生の経験に基づいた授業をとった後にUSでの授業に行くと「物足りなくて驚いた」、とのコメントも。内容はやはり「マス・マーケティング」が中心に語られ、HECでほぼ常識になっている「ラグジュアリー」的な発想は、どの学校でも見かけなかったようだ。一方で、アントレ・プレナーシップの授業についてはやはりUSの方がケースも豊富で教える側の経験値も高いようだということも聞いた。特にベイエリアなどでは、実際のアントレプレナーとの交流が大変盛んで面白かったとのコメント。 ③そして、学生生活全般。皆が言っていたのは、短期の交換留学プログラムで元からいる学生達に溶け込むのは正直とても難しかった、とのこと。特に、8割がアメリカ人学生、という環境の中で外国人の学生がSpeak upすることの難しさを皆語っていた。またアメリカの学校が、DiversityをValueとして掲げているにも関わらず、多くのアメリカ人はinternational experienceが殆どなく、そこまで海外に興味を持ってなかったり、比較的自国の仲間達だけで固まるケースが多いことにも驚いていた。その分、外国人であっても対等に発言できるHECのDiversity mixは本物だと、いうのが皆の共通意見。 なので、皆の結論としては、その人のオブジェクティブ次第でどちらの学校にもそれぞれ良さがあるのだ、という当たり前なところに落ち着く。まあ、HECのアドミニストレーションにはもうちょっと頑張ってもらいたいよね、という意見と、でも「フランスだからねえ~・・・」との半分諦めコメントがそこに続きましたが^^;。 ちょっと面白かったのが、Chen達が交換留学組みに「どうだった、どうだった?」と興味津々だったのと同様に、彼らも「(自分達のいない間)PP2はどうだった?」 (Did I miss anything interesting???) ととても知りたがっていたこと。君たち、相当沢山のゴシップネタをミスったよ!と冗談。 やっぱり隣の芝生はお互い気になるもの??
MBA、遂に終了!
更新がなかなかできなかったが、12月19日を持ってChenの1年6ヶ月に渡るMBA生活は遂に終了(!)。早かったな~、というのが一番の感想で、同じく周りの人からも口々に聞かれた。 最終日の19日は、Swim with the Pressという、Crisis時のコミュニケーション対応方法などを学ぶ、PR関連の授業で締めくくられた。この授業、トピックも先生も面白かったものの、先生の都合で、大幅に授業時間がカットされてしまい、埋め合わせは各自、ケースレポート(また課題~!)を提出&、最終日は代理の先生で乗り切る、と、なんとも気の抜けたクラスとなってしまった。例年、面白いとの評判のクラスだったので、楽しみにしていたのになんともがっかり。まあ、こういうこともHECらしいというか。。。 マーケティング・トラックでは、他のトラックより1時間多くクラスを設けて、唯一、『最後の授業』を演出(?)、クラスに貢献した人へのアワードなども発表され、最後はカクテル、と盛り上がったものの、他のクラスは、大体皆さらっと終わる感じだった。 HECMBAの総括はまた、ちょっと時間を掛けてまとめていくことにして、PP2の総括を。 PP2はMBA最後のタームなので、少し余裕が出来るかと思いきや、Chenは反対に妙に張り切ってしまい、タームの後半から朝8時からのクラスが週に3日もあるスケジュールを組んで、結構きつい授業構成になってしまったのもあり、課題に追われるうちに終わってしまった、感もある。 まず、授業については、個人的には面白い授業が多かったので全体としては満足度はそれなりに高かった。必修のトラック授業は非常に面白かったし、その他の選択科目も個人的には外れは殆どなかった。特にThinking StrategicallyやIndicators for Managersは、何に基づいてDecision makingをしたら良いのか、をアカデミックな考え方とタイムリーな話題と両方に渡って考えることができたのが収穫だったと思う。 一方で、PP1では、ほぼSeptember Intakeのみが選択科目を取っていたのだが、PP2からはJanuary Intake+大勢のExchange studentsがChen達Septemberと一緒に選択科目を取ることになったため、人気科目の競争率がものすごく高くなってしまうという現象が起きていた。なぜもっとクラス数や1クラスで受け入れる人数を増やさないのか疑問なのだが、これは、学校のシステムの改善点だと思う。Chenの場合、人気の高いクラスはPP1で出来るだけ取っておいたので、これは正解だったと思う。 それから、キャンパスライフについては、PP2はやっぱり今までとは雰囲気が大きく変わった気がした。9月から他の学校へ交換留学に出るクラスメイト達も多かったし、また反対に受け入れる交換留学生も50人以上やってきて、もともと母数が少ないHECMBAとしては、これだけでかなり雰囲気が変わった。それから、9月からは、昨年を上回る数の新一年生が入学してきてキャンパスの中心は一年生に移りつつあったのもある。また、Chen含め、パリから通学するクラスメイト達が多数派になって、Jouyでの密な寮生活から、それぞれ独立した生活に変わったことから、キャンパスとの距離感が生まれた感じもある。それにもちろん、PP2は皆就職活動に忙しくて皆で集まる機会も減ったこともあるかもしれない。 それから、一番不思議に感じたのは、最後のタームだった割には、学校側からの"〆"のメッセージが全くなかったこと・・・。HECの卒業式は6月なので、仕方ないかもしれないのだが、雰囲気的には、だんだんと人数が減っていく立食パーティーの終盤みたいな感じ、と言えばいいのだろうか。MBAを始めるときは学校側でも色んなイベントを用意していてくれたのに、終わりのときは流れ解散、みたいな。なんか、余計に寂しいじゃん~、と感じるのはChenだけ? ちゃんと締めようよ~。 ちなみに、Chenは1月一杯パリに滞在した後に日本に帰国することに決めました。自分なりに、HECMBAとフランスでの生活をきっちり締めてから帰国しようと思います^^。
Marketing Track ゲスト・スピーカー
マーケティング・トラックでは期間中何度か、授業の後にゲストスピーカーを迎えてConferenceを用意してくれる。この日はダルサス先生の高校時代からの友人というペプシ・フランスのDirecteur Généralが来てくれた。HEC同様、名門グランゼコールのESSECのMBA卒である。 今回は、前置きなどは特になく、先生の意向で、とにかく自分のキャリアのバックグラウンドや何を考えて仕事をしてきたか、好きなことを喋ってください、という形なので、プレゼンも特にない。しかしこの人、背は小さいのだが、ものすごくパワフルでよく喋る人で存在感がある。何しろ、人として話が面白い。先生が高校時代のエピソードなど交えつつ、おかしいと思うことがあると徹底的に戦う男、敵に回すと大変なことになる奴だ、と紹介してくれた。 もともとはP&Gのマーケティングで働いていたのだが、ある時期上司とどうしてもうまく行かず、転職を決意した結果、当時まだ規模もとても小さかったペプシ・フランスを紹介され、好きにマーケティングをやっていい、とおいしい話につられて転職したところ、上司になるはずだった人は翌週転職してしまうなど会社の組織はボロボロ、、入った瞬間に上司の仕事も引き継ぎ、ベルギー・マーケットも(人がいなかったので)任されるはめになるし、「こんなはずじゃなかった!」状態に。 すぐに自分も逃げる準備を始め、知り合いが某有名戦略コンサル会社に勤めていたことからそこの面接を受け最終面接までこぎつけて、あとはサインをするばかり、という段階になって、やっぱりペプシに残る決断をする。それは、戦略コンサルのワーク・ライフ・バランスに疑問を持っていたことと、自分の強みはやはり組織を動かして物事を作り上げていくことだと再認識したこと、によるそうだ。 ペプシに残る決断をしてからは、フランスでは弱小ブランドだったペプシの建て直しを始め、いまやペプシ・フランスのメジャーな収入源のトロピカーナの買収や、ドリンク部門としてのポートフォリオの見直しなどにも関わり、気がついたら17年くらい経っていた、という。この間、入社当初数十人だった従業員数も、数百人に増えた。 彼の話で一番印象に残ったのは、彼のキャリアのサクセス・ファクターは人間関係にあった、ということだ。例えばトロピカーナの買収もたまたま彼の大変信頼している友達から事前に情報を得ることができたために、社内を説得して買収の準備を進めることができたという。 キャリアの色んな局面で必ずといっていいほど友達に助けてもらっている彼の、ネットワーキング術のコツは?と質問させてもらったら、下の3つを挙げてくれた。 * Willingness to exchange * Humanity * Curiosity --> Don't approach by title LinkedInなんて糞くらえだ、とのコメント。^^; タイトルに騙されてはいけない、と。 あとは、ワーク・ライフ・バランスを考慮してコンサルに行かなかったのに、結局今もメチャクチャ忙しいのでは?との質問には、ペプシの仕事のほうがそれでもバランスが取れているはず、とのお答え。Time managementのコツとしては * Priorityをはっきりさせる。自分にとってはFamilyが1番のプライオリティだった。 * Decideすること。今決めてしまえば、明日悩まなくてもよくなる。 * ITをうまく活用すること。 あとは、Managementとして大事なこととして、"Bad news"をどうマネージするか、が一番大事だと、コメントしていた。 マーケティングトラックも最終章を迎え、先生も学生達に、マーケティングだけでなく、ソフトスキルについて学んでほしい、と思っている感じがした。とても良いConferenceで、改めて先生にも感謝。
What is a corporation?
先週から始まった、Corporate Marketingのクラスでは、企業のイメージを如何にストラテジックに作って世の中にコミュニケートしていくか、いってみれば広報ストラテジー、についてを勉強している。 企業のグローバル化と、インターネットの普及でコミュニケーションのスピードがますます速くなったこと、とで企業にとってはコーポレート・マーケティングの重要性はますます高まっている。 なにしろ企業の中には、国家に准ずるほどのパワーとイメージをもつものもある。また、実際の企業規模は大きくなくとも、企業イメージはインターネットや事件を通して簡単に増幅されたりもする。ステークホルダーの枠がこれまで以上に広がる中、社会に対してどう関わって社会責任(CSR)を果たしていくのか、どのように見られるのか(Perception)、両方の部分に、企業はこれまで以上に敏感にならざるを得ない。コミュニケーションも大事なんだけど、一貫性したストラテジーとアクションがなければ、その企業は嘘っぽく見えてしまう、というのが先生のお話。 そういえば、MBAプログラムが始まったばかりの頃、"Sustainable Business Development Strategy"というクラスをとり、そこで昨今流行の"Sustainable(環境に配慮した)"な企業活動についての考え方について色々と分析&ディスカッションした。世界中の「エコ・ブーム」の中、環境に配慮しない企業は、「悪者」のレッテルを貼られる。 ちなみに、"Sustainable Development"は、もともとは発展途上国の開発において、「何かの犠牲の上」にではなく、「持続可能な発展」を目指すべきだ、と国家や支援国の開発方法を表すのに使われていた言葉だったのだが(少なくともChenが大学で開発論などを学んでいる頃はそうだった)、今や、国家の活動ではなく、企業活動、特に環境に配慮した活動、を表す言葉として使われている。 (今や猫も杓子も"Sustainable"で個人的には食傷ぎみだけど。。。) こういうトレンドをみると、企業って何だっけ?と改めて考えたくなる。 "Sustainable..."の授業で、その辺をうまく表したビデオを先生が紹介してくれたことを思い出して久しぶりに見てみた。 "What is a corporation?"