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プロフィール
Author:Chen
米系IT企業で7年間勤務後、はて?と立ち止まる。 2007年9月、新しいドアを開くためフランスに旅立ちます。目指すは、名門HECでのMBA取得。 目標:勝ち猫になります!!!
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Nouveau Monde - 最終回 -
MBAも無事卒業し、HECMBAにそろそろ、このブログからも卒業することにしました。 MBA進学をきっかけに始めたこのブログ、初めての経験で、色々学ぶことが多かったです。途中、アップデートが苦しいときもありましたが、皆さまからのレスにも励まされ、とにかく続けよう!とここまで来ました。(ありがとうございました。)そして細々と始めた割には、アクセス数も結構増えて、今では約8,000件(!)、素晴らしい限りです。 ブログをやっていて良かった点を挙げてみると: ①アプリカントの方や、他校のMBAの方からもご連絡をいただいたりして、自分の書いた記事がどこかで繋がっていっているのを実感できたという点。僅かながらでも、「在校生の立場から、将来のアプリカント達の助けになるような情報発信をする」、という当初の目的は果たせたのかな、と思っています。 ②自分の記録を残すことで、より記憶を鮮明に出来たという点。自分の体験やそのときの考え、などを記録に残す、というのは、写真のスナップショットみたいなもので、これらを後々振り返って見ると、とても鮮やかに記憶をよみがえらせることが出来ます。これは、卒業した今だからこそなおさら分かるメリットで、これからMBA進学される方にブログの作成を是非お勧めしたい理由の#1でもあります。 ③それから、文章を書くのが好きな自分を再発見できたこと。結構、見聞きしたこと、思ったことなどを文として形に残していく作業は嫌いではなかったし、結構楽しみながら書いていました。頭をすっきりさせたいときなどにはとても良いアクティビティでした。 ④また、これは根本的にはLazyなChenならでは、ではありますが、情報をパブリックにしたことで、情報に対する責任感が生まれたという点。多分、ノートブックに「日記」を書くだけだったら、「何か書かなきゃ」というプレッシャーはそこまで生まれなかったと思うし、日記自体続けていられたか全く不明です。このブログを最後まで続けられたのも、結局は顔の見えない読者が沢山いらっしゃる、というプレッシャーがあったからに他なりません。。。 一方で、チャレンジだと感じた点ももちろんありました: ①楽しかった一方で、文章書くのって、やっぱり難しいな~と改めて感じた点。HEC MBAに興味を持っている方がaudienceである、という前提だとは言え、そうでない人もたまに遊びに来られるし、結局は不特定多数の人がaudience、になるわけで、「書くこと」に対するプレッシャーもありました。Chen自身が見聞きし感じた事実を、できるだけ、誤解なく客観的に、真面目にかつ面白く伝えたい、という思いもあって、結果、何度も書き直したり、思ったより大変な作業になってしまい、時間がなくなってアップデートの頻度が少なくなる原因にもなってしまいました。。。 ②それから、HECの情報を出来る限りお伝えしたい、という思いはあるものの、一方で、情報は、インスタントにネットでとれればそれでよし、とする風潮を助長しているのでは、と悩むこともあったこと。ネットのコミュニケーションにありがちな匿名性がそうさせるのかも知れませんが、見えない相手には何を思われても構わない、情報さえ取れればそれで良い、的な人も中にはいて、正直、ブログで色々情報を提供することが、本当にアプリカントの方やHECにとって良いことなのか、と複雑な気持ちになることもありました。 ③最後に、経験したこと書きたかったこと全ては、とても書ききれなかった、という点。だって、HECMBAの経験は、本当に幅広く、毎日いろんなことがあったし。。。授業やグループワークでの顛末、沢山記録に残したかったけれど、やっぱり忙しい中で全てを取り上げるのは至難の業で、後から読み直すと、多くのことを一つの記事でまとめて書こうとしたために結局、一般的なことしか書けなくて物足りなくなってしまったりということもありました。。。 まあ、Pros & Cons, 両方色々ありますが、でも全体としてみれば、ブログ、個人的にはやっていて良かったな~と思います。 考えてみれば、MBA留学を決心してから、約4年が経ちます。正直、Chenは決して要領は良いほうではなく、いろんな要因にひっかかってスムーズに進めなかったり、何度もくじけそうになったこともありました。でも結局は、「MBA留学しかない」との『思い込み』が、パワーの源だったような気もします。そして、同じ志(思い込み)を持つ仲間に沢山出会い、助けられ、導かれ。。。決して楽しいだけではなかったですが、振り返ってみると、いい経験したな、って思います。 信じることと、なんとかなる、って思うこと。この2つでここまで来てしまいました。始めたときの宣言どおり、Nouveau Mondeへの新しいドアは開くことができたかな、と思っています。 でも、本当の勝負はまだこれから!まだまだ勝ち足りておりませんから^^; 新しいドアのその先、について、ブログを作るかって?・・・それはナイショです!(ていうか未定) 皆さま、どうもありがとうございました。 皆さまも、新しい世界へ、Bon Voyage!!! Chen
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ついに卒業!
卒業式の参加のため、再びパリを訪れた。 約4ヶ月ぶりのパリは、季節が変わって観光客が増えた以外、何も変わってなくて、街を歩いていると、なんだかまだ自分はここに住んでいるんじゃないか、という錯覚を覚えるほど、自然な感覚がある。 例年、6月に開かれる卒業式は、9月入学の人にとってはプログラムの終了から6ヶ月の間が空いているため、参加できない人も多いが、それでも、今年は7割くらいの人はキャンパスに戻ってきて、クラスメイトとの久しぶりの再会を喜んだ。日本からも、忙しいスケジュールの合間を縫って、2泊4日の弾丸スケジュールで来たクラスメイトも! Chenの場合は、実は、家賃その他の決済のために開けたままにしておいた銀行口座を解約する、という別の目的もあったので、なんとしても行くつもりだった。(ちなみに銀行口座のクローズは、開設した店舗でないと出来ない。また、ソシエテ・ジェネラル銀行の場合、Jouy en Josasのような小さな店舗では、解約後のお金の引渡しが出来ないので、Jouyに行って手続き後、更にVersaillesやVelizyなどの同じ地区の別店舗に行かなければならず、(交通の便が悪いこともあり)半日がかりの手続きだ。日程に余裕を持たせておいて超正解。) パリ到着の日は、雨が降っていて寒かったものの、卒業式当日は綺麗に晴れ上がり、午後からは気温も上がり、初夏の日差しで、緑の芝生がまぶしい一日だった。 芝生に広げられた白いテーブルでのブッフェに始まり、皆続々と到着し始めると、既に同窓会の雰囲気。4ヶ月程度なので、みんな相変わらず、という感じ。 HECのガウンは、黒字に青い袖口と青と水色のスカーフ、というすっきりしたデザイン。ちょっと帽子が安っぽいのが気になったが、個人的には満足。このスカーフの色は、各プログラムによって、マスターはオレンジ、PhDは紫など色が分かれていた。 HECの卒業式はグランゼコールからPhDまで全てのプログラムを全部一緒に行うので、一人一人壇上に上がって証書をもらう形式はとらない。別途、開かれたMBAのラップアップセッションで、証書をAssociate Dean から受け取る。なんだかあっけないが、これで晴れて「MBA卒」となる。 このセッションでは、今年のMBA卒業時点での就職率の結果も公表され、厳しい現実を改めて実感させられた。しかし、この状況の中、素晴らしいことに日本人のクラスメイトの就職率は100%!みんな優秀なのもさながら、現実を見極めて真面目に就職活動をしてきた着実な国民性もあったと思う。 まだ就職活動を続けている友人達の多くは、パリに残ることと理想の仕事を見つけることとの狭間で苦労しているようだった。彼らにしてみれば、経済状況が良ければもっと色々チョイスもあったはずなのに、という思いも強く、スタックしてしまっているようだった。。。 でも、こういう時代だからこそ求められてる人材もはっきりしてきていると思うし、MBAへの期待も大きいと思う。中には、時代の流れにのって、希望通り環境エネルギーの会社に就職した人もいたし、戦略的に動けば、きっと希望に合う仕事があるはず。。。彼らに何とか、うまく道が開きますように! 式が終わった後は、場所を変えてパリのコンコルド広場近くのMaxim de Paris でパーティー。久しぶりの華やかな空間が嬉しい。 夜中遅くまで、思いで話などで盛り上がって楽しかったのだが、妙に気を使うパーティーだったのも事実。就職が思い通りに決まっていない人が予想以上に多く、『MBA卒が未来を語る』というポジティブな雰囲気よりも、『MBA後の進路を聞くのが申し訳ない』雰囲気が強くて、皆の成長振りを期待していたChenにはなんだか歯がゆい気持ちが残ってしまった。。。まあ、現実はこんなものなのかもしれないけれど。 ・・・・ そして、週末明けには皆、それぞれの現実に戻る。働いている人も働いていない人も。2年に亘る長かった宴は遂に終わり、皆それぞれの道へと進んでいくんだな~。そんなことを漠然と考えながら、飛行機の中では、あっという間に爆睡なのでした。。。zzzz
もうすぐ卒業式!
6月12日(金)はHEC MBAの卒業式。 Chenも無事上司からも許可をもらえ、(というより Of course!!!という感じで)出席できることに。という訳で、来週は3ヶ月ぶりにパリに行ってきます^^。 昨年12月には既に授業などは終了しているものの、卒業式は6月に別途ある、ということは、実はまだ正式には卒業していない んですねー。一応、12月のプログラム終了時には、卒業に必要な単位数など全て確認してきているし、学校側からの呼び出しも特になかったし、卒業できるはずなんだけど。。。若干、不安。 なにはともあれ、久々に元クラスメイト達と再会できるのが最大の楽しみ。 そして、食べ物も~。(本当に、アメリカって食べ物マズイですよね・・・。) 楽しみ楽しみ♪
HEC MBAに思う
実は、今の上司は、フランス人だ。若いし、綺麗だし、とっても仕事の出来る女性で、やはりフランスのもう一つの名門ビジネススクール、ENPCを卒業している。この間、コーヒーを飲みながら彼女のバックグラウンドなど色々教えてもらった。 ところで、フランスで、「ビジネススクール」というと、一般的には、「グランゼコール」(年齢的に学部にあたる)を指している。この上司も、グランゼコールでENPCを卒業している。 フランスでは、商業系グランゼコール(彼らの言うビジネススクール)に入るのには、熾烈な競争試験を受けねばならず、本当に限られた優秀な生徒しか入学できず、またそうして入学した学生は将来の幹部候補生の切符をもらったも同然でエリートとしてのパスが約束されている。若くして、管理職に就くことがエリートとしての道でもある。 彼女は、その典型なんだろうな~、と思いつつ話を聞いていた。 逆に言うと、MBAの学生としてはとても残念なことではあるのだが、フランスでは名門グランゼコールを卒業した人は、MBAなど行く必要がないともいえる。なのでフランスではMBAの価値は相対的に低いと言わざるを得ない。 HEC MBA在学中は、この現実を目の辺りにすることも多かった。何せHECグランゼコールはフランス企業が採用したい学生No1といってもいいほどで、すごい数の企業がキャンパスへもやってくる、にも関わらず、MBA生については「採用しておりません」とはっきり断る企業も多く、名門HECのMBA!とは言いつつも実際は、ちょっと肩身の狭さを感じることもあった。フランスの企業に就職したいMBA生は、この現実は知っておくべきだと思う。(こういうことは、実は入学前は分かっていなくて、キャンパスイベントなどを通して徐々に分かってきたことだ。) しかし、反対に米系の今の会社など行くと、MBAホルダーがゴロゴロいて、マネジメントはMBAを持っていて当然、といってもいいくらい、MBAの価値を評価してくれる。 何が言いたいのか、というと、同じMBAとは言え、国や文化、企業の慣習などによってMBAへの評価・受け止め方は大きく変わる、ということは現実にはあるし、フランスなど欧州で働く場合などは、まだ伝統的なエリートの方が優遇されたりすることも多いのだと思う。 ただ、結局は、最終的にどこでどういう仕事をするのか、ということによって、”自分の”MBAの価値、学校の価値、というのは決まるのかもしれない。 Chenの場合、意外に思われるかもしれないが、フランスのMBAという希少性が米系の会社でかえってプラスに働いていると感じることが多い。アメリカならではのダイバーシティの中で、フランス人の上司だったり、ヨーロッパ出身の同僚と仕事をすることも多い。そうしたとき、改めてHECのパワーを感じるのだ。 もちろん、学校の知名度的にはまだまだだし、学校運営側にはもっと頑張ってもらいたい、とも思うけれど、同時にMBA卒業生一人一人がもっと活躍して、少しずつでも伝統的なヨーロッパで、そして世界でのHEC MBAの価値をもっとあげられたら良いな、と思う今日この頃です。
ところで
先々週から、米国本社での勤務が始まった。 MBA終了後、日本で働いた後、しばらく米国でのOJT期間となり、本社のマーケティング部で製品開発の仕事に携っている。 マーケティング・トラックのダルサス先生の授業で学んだことが、目の前で起きているわけで、机上で学んだことを現場で復習しているような気にもさせられる毎日で、非常に面白い。新製品の開発モデルに、ダルサスお気に入りの(?) "Funnel"がよく登場し、そのたびに懐かしい気にさせられる。 先日は、限られた予算の中で、どの製品開発プロジェクトを優先させるか、というディスカッションがあり、それはまさに、授業でやった"Mark Strats"(マーケティング・ストラテジーのシミュレーションゲーム)を彷彿させるような世界だった。あの時は、Chen達のチームは、プロダクト・マネジャー役のチームメイト達の間で、"My baby"が如何に大事か、の大激論になり、半ばチーム崩壊、という苦い思い出があったのだが、そんなディスカッションを思い出すようなプロセスで、今思うと、あのシミュレーションゲームが如何によくデザインされていたか、が良く分かる。 もう一度、教科書をじっくり読み直してみたくなった。 やっぱり、マーケティングは面白い。